ジェラールとジャック
お勧め:★★★★★
絡み:★★★★★★★
主要キャスト:遊佐浩二・森川智之・井上和彦・檜山修之・勝生真沙子・山口勝平
何これ。何…?
何なの、これ…!!!
この作品に触れてから、もう何も手に付かないくらい。何、何、何これ何これ…!!!
めっちゃ面白い〜〜〜〜〜っ!!!!(叫)・ストーリーよしながふみさん原作。
18世紀後半のパリ。フランス革命の動乱期。
パレロワイヤルの一角に並ぶ妖しげな男娼館に独りの男(森川さん)が訪れる。
銀髪隻眼で貴族を憎むその男の相手になったのは、借金のカタに売られた没落貴族の少年(遊佐さん)だった。
少年は自分の立場を理解出来ず、初めての客を怒らせてしまう。
客は眼帯を外すと、少年のプライドも身体もズタズタにするように陵辱し、「淫売」と罵った。
或る日、パリ郊外に暮らす小説家・ジェラールの屋敷に下男が雇われる。
執事に連れられ、主人のジェラールと下男が顔を合わすと、2人は目を丸くしてお互いを見た。
主人は銀髪隻眼のあの男。
下男は男娼館に居たあの少年・ジャックだった。
そして数年が経った或る日。
自分の出生の秘密を知り、深く傷付いたジャックは、それでも自分が不幸の元凶だと云って親を慕った。
そんな姿を見たジェラールは、ジャックを強く抱き締める。
「俺がお前を愛してやる……!」
ジェラールの胸に、貴族を憎むことになった自分の過去とジャックとが交差する。
貴族と平民。男娼と客。そして主人と下男の関係から、また新たな変化を見せる2人の想い。
だが、パリの街が赤く燃える革命の嵐は、すぐそこまで来ていた――。
「ああ神よお赦しください、この男と死ぬことがこんなにも幸福です…!!」
公安委員会の追っ手が迫る中、運命を掛けた2人の選択とは――。
ってね、CDの裏に書いてあるんです。
これを読んで、「
ああ、だめだな」って思ったんです。
最近、2枚組のCDを聴くのが若干しんどい…と云う傾向になっていて、折角時間を掛けて聴くのならストーリーが好みのものから聴きたいし、逆に云うと自分の苦手なものや好みじゃないものを2枚組で聴くのはだいぶしんどい…なんて云う、じゃあ聴くなよと云うか買うなよ的な感じに流れていたのですが。
これ、このあらすじを読んで絶対悲恋だと確信しました。
そして、むり! と。
CDはキャスト買いしたものの、積まれる運命になってしまったわけです。
けれど、結構高かった(笑)ので勿体無いしなあ…と、取り敢えず原作をチェックすることにしたひろ。
激しく後悔しました。この漫画の1番最初の話が雑誌に掲載されたのが、1998年。
そしてコミックス1巻の発行が2000年。
実に10年も前から、この作品は世に出て読まれていたわけです。
なのに、ひろはこれを読まずに今日まで来てしまったわけです…!
よしながさんって、こんなに凄い作家さんなんですか?
それなら、既刊を総て揃えたい。
それくらい、もう何て云っていいのか解らないくらいに面白かったです。
世界史は苦手です。カタカナが先ず苦手です。
フランス革命の動乱期、実際の民衆や貴族の生活やなんかはどの程度どうだったかなんて、歴史の授業じゃ解りません。
ベルばらは読みましたが、史実の部分はあまりきちんと追えていません。
そんなひろが云うことなので全く当てにならないのですが、このお話、嘘だって解っているんです。
史実を織り交ぜたフィクションだって。
こんなの有り得ないって、頭では解っているんです。
けれど、その時代に本当にジェラールとジャックと云うひとが生きていて、こんな人生を歩んだのかもしれないって思ってしまう自分が居ます。
何らかの史実が在り、そして幾度も幾度も誰かの手によって書かれ、演じられ、時代を越えて成長して来た「名作」を、よしながさんが自分流にアレンジして描かれたかのような錯覚を受けすらしました。
何て云うかもう、格が違う…。
最早大河級ですよ、大河!
そして、深い深いテーマを描いていながら、軽く読ませるのが凄い!
テンポの良いギャグと会話、重苦しさを全く感じません。
けれど描かれているのは、親と子の絆や血縁や…、とても深い……、ああっ、もう上手く云えない自分がもどかしい!
何が云いたいかって、シンプルに、めちゃくちゃ面白かったってこと!切なくて胸が締め付けられて思わず涙しながら読み、聴きましたが、物凄いネタバレしていいですか。
これ、ハッピーエンドです。
だから聴いてください。(ぇ?)
ううん、読んで欲しいです。
ひろは声ヲタですが、これは原作を絶対読んだ方がいいと思う。
と云うか、読まないと損だと思います!
……なんて、きっとこれはBLの中でも「大名作」の部類に入る作品なんでしょうね、きっと。
ひろのように読んでいない人の方が珍しいのかも……。(…)
... Read more