序盤は受けちゃんに苛々させられたり、攻め様の完璧っぷりや優しさが逆に胡散臭かったりするのですが(待)、2人共恋愛を通じて成長していくのが解って、切ないながらも心地好いストーリー展開。
・声18歳・大学生の木戸悠介(きど・ゆうすけ)に、代永くん。
代永くんは地声を少しだけ幼くしたみたいな、弾けるようなピチピチ(ぇ)ヴォイス!
少年…青年…うーん、中間かなあ。
この代永くん凄く良かった…!
最初は「○○っす」な喋り方や、年相応にちょっと空気の読めない感じ、独り善がりと云ってしまえるくらいに自分本位なところ…、兎角その天真爛漫さが逆に神経を逆撫でしてくるように感じる悠介。
色気も感じられないし、可愛いとも思えない…。(コラ)
※↑半分くらいは羨ましさからの嫉妬です(待て待て待て)はっきり云っちゃうと、特段魅力を感じない子ども。これがね、化けます。原作でもそうだったのですが、気付いた時には心の中で全力で代永くんを応援していたひろ。
彼の美点は素直なところ。
それが序盤はただの我が儘に感じるのですが、後半の彼はその真っ直ぐさがとても心地好い。
その一生懸命さや健気さがどんどんいじらしくて仕方なくなって来るから不思議です。
28歳の会計士・神山剛毅(かみやま・ごうき)に、森川さん。
ひろの大好物・繊細なモリモリがやって来ました~~~っ!!!!!
剛毅さんは小さい頃のトラウマ持ちで、何とも難しいひと。
と云うのは、イマイチ掴めない部分が凄く残るからなんですよねえ…。
出会い系で知り合った申し分のない年上の男。
異常に優しくて何でも自分に合わせてくれる――なんて、受けちゃん目線から見たら夢のような…いや、寧ろ
胡散臭過ぎてひろ色々疑い持っちゃいますが?! と云うタイプ(苦笑)。
これにモリモリの声が乗るわけですから、余計に完璧になっちゃって(…)胡散臭いったらないです

剛毅のある種潔癖そうな部分、ドライな面、出会い系から縁遠そうな雰囲気から導かれる、ストーリー展開とのギャップ。
そのせいで、原作を読み進めている時は、ずっとバッドエンドを予想していたひろ(…)。
でも、やっぱり原作通り、途中で豹変したり酷いことになったり…はありませんでした(笑)。
←そりゃな展開に少々齟齬を感じる部分もありつつ(あくまでひろの価値観や現実観との)、けれどそれを差し引いてもひろはこのお話、好きです

モリモリヴォイスはちょっと気弱そうなハンサムさん

おっとり優しい喋り方と、心地好い低音にめろめろです


モリモリの従兄弟、瑛仁郎(えいじろう)に川原さん。
川原さんのバリトンヴォイスでのオネエ喋り最高でした…!
何故だろう、とても自然に聴こえる…川原さんから母性をキャッチしました。(真顔)
・おすすめ表題作、聴いていて心地好いのは矢張り後半です。
前半はちょっと代永くんに苛々させられるのもまた良い…かと(笑)・トラック2前トラックでは“もう本気の恋愛をしたくない”なんて云っておきながら、気持ちを試すような子どもっぽい行動を取る代永くんを、モリモリが大きな優しさで包み込む…みたいな、怒ったり喧嘩したりにすら発展しない、ちっとも対等じゃない関係。
そうやって赦されている内に、気持ちを積み上げた代永くんが本当に恋に落ちて行く。。。
そこからがこのトラックです。
「俺、剛毅さんを独り占めしたい。こう云うこと考えるの我が儘かな?
重い? 剛毅さんどう思う? 剛毅さんは俺と居て楽しい?」畳み掛けるように、けれど真っ直ぐな想いと問いを投げる代永くん。
この時点では、それに付き合い、それを赦すモリモリが不思議で仕方ありません。
2人の会話を聴いていても、モリモリはただただ穏やかで、代永くんに合わせているようにしか感じられず。
それを、代永くんも感じ取っているんですよね。
自分の何が良くて、こんなに優しくしてくれているのか。
何故、自分と付き合ってくれているのか。
だからこそ、ひろは何処かでモリモリが豹変して惨劇(ぇ)が起こると思っていたわけですが…!(笑)けれど、モリモリはモリモリで色々あって色々感じていたわけです。
過去のトラウマとか、ゲイであるゆえの日々の困りごと。
のらりくらりとかわせるくらいの、けれど永続的に続いて行くであろう面倒事。
「きみと居ると、楽しい。
今まで知らなかった新しいものをどんどん運んでくれるし、苦手なものや避けてたことに新しい印象もくれた。
我が儘を聞くのも楽しい。本気で喜んでるのが解るからかな。
悠くんの素直さはいいよね。一生懸命で、自分もそうなれたらって思う。
――それに、きみと居る時の、僕が好きだ」この声が本当に優しくて沁みます…
・トラック3此処から、代永くんがぐんと好きになります。
2人の立場も対等になって…初めて“ちゃんと”擦れ違う。
そんな中、モリモリの人付き合いの歪さの露呈が苦しい。。。
(…怒ってる。…泣いてる。…どうしよう――) 嫉妬心から、子どもっぽい行動に出てしまった代永くん。
喚く彼を、怒るでも諌めるでもなく、どうしていいのか、何を云えば良いのか解らないモリモリ。
もうね、
繊細過ぎて流石にイラッ
(待)
兎に角、人とぶつかるのが怖いんだろうなあ…。
トラウマのせいで、人に強い感情をぶつけられるのがだめ…と云うのは、裏返すと人に強い感情を向けるのも苦手ってことなんですね。。。
このケンカ別れの後の、川原さんへの独白がめちゃくちゃ弱々しくて若干イラっとするのですが(コラコラ)、最後の泣きそうに消えそうなか細い声に思わず胸を掴まれてしまいます…くそうっ、モリモリめ…!

そんなモリモリ@瀕死(ぇ)に対し、代永くんが精一杯の誠意で男気を見せます。
原作でもそうだけれど、この成長っぷりに凄く感動してしまいました。(ほろり)
「…剛毅さんって、いっつも笑ってるよね。
そう云うとこが大人っぽくて好きで、…突き放されてる感じがして、――寂しかったんだ、きっと。
色んな顔見たいって焦れてたし、本音も云って欲しかったし、云ってって云ったし。
……けど、良く考えたらさ。そう云うのって相手選ぶんだよね」彼の取った行動もそうだけれど、この言葉に本当ぐっと来ました。
「俺、剛毅さんに選んで貰えるように頑張るから!
そう云う日が来たら、そん時はまた、俺と付き合ってください…!」涙ながらの告白が凄く格好良い。
此処からが本当のスタートなんだなと。
振ってないよ、あんなのただのケンカじゃん! って笑ってみせる方がきっと簡単だったはず。
それを敢えて、ちゃんとした関係を築こうと勇気を出した代永くん。
凛とした言葉、真っ直ぐに胸に届きました。
この後の絡みは言葉もなく、野獣モリモリを戴きましたとも…っ!


原作のこのシーン、剛毅さんが一瞬たりとも我慢出来なかった感がめちゃ萌えだったのですが、CDもいい感じ

ただ、
もっと尺を使って下さって良かったのよ…!(ひろさん黙ってください)もう1本、「僕らの言い分」は12分強の超ショート。
川田紳司さん×佐藤雄大さん…双方、BLでは殆ど聴いたことのない声優さん★
特に川田さんメインのBL、ひろは初めて聴いた…か、も?佐藤さん受は超ぶり声しか聴いたことがなかったのですが、これくらいナチュラルな方が好みだなと

ででで!
川田さんのサラっとしたお兄さんヴォイスがひろかなり好みです…!お兄さん…お兄ちゃん…と云うか、兄さん、兄チャンみたいな…!
(伝わりませんて)アニキって云うほど肉食な感じではなく、ほどほどに草食な感じも好み
何だろう、花輪さん系かなあ…フリートークは4分強(メイン5人)+公式通販特典(表題作の3人)のトークCDが13分強。
どうやらモリモリは
「公認会計士やってます」って云うフレーズが気に入ったご様子★
(2回云いはりました/笑)そして川原さんがノリノリでめちゃくちゃ好感度UP


(笑)
DJ川原さん(笑)、いい声過ぎてほんとびびる…!(笑)森「BLはねえ、(代永くんとは)初・恋人です」
代「僕のはじめてを奪って戴いた方が森川さんで…」
くそう、羨ましいぜ TSU BA SA … ! 
(何者)
と云うかBL初受の相手役がモリモリって云うのはとても幸せなことな気がします…。(真顔)
森「何か元カレと出逢った感じ(笑)」モリモリ、元カレ居過ぎだぜよ…!(笑)
モリモリのトンデモ発言は続きます…。
森「(瑛仁郎は)昔の川原に似てるよね(素)」ぅおい!!(爆笑)
色んな誤解を招く爆弾発言だなあ(笑)。
そんなこんなで(?)萌えーーーー!!! みたいな激しさはないけれど、しっとり切ない…でもハッピーエンドと云う、ひろの好きなタイプのお話でした

このCDの好き嫌いは、原作の好き嫌いと一致するんじゃないかな。
ひろが星1つ減らしたのは、絡みにもう少し重きを置いてくだされば…! と云う無念からです(笑)。
▼原作
ティアドロップ